音楽技能検定の料金は?申し込む前に確認したいキャンセル・返金の注意点
音楽技能検定(日本音楽協会)の級別検定料(実技・学科・会員区分別)を公式情報で整理。キャンセル・変更・返金について公式ページ間で説明が分かれている点も含め、申し込む前に確認しておきたいことをまとめます。
この記事は受講・利用の体験談ではなく、公式情報と公開情報をもとに申し込み前の確認用に整理したものです。 料金・契約条件は変わることがあるため、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。
音楽技能検定を受けてみようかなと調べ始めると、まず気になるのは「自分が受けたい級だと、結局いくらかかるのか」ではないでしょうか。
さらに調べていくと、もうひとつ気になる点が出てきます。申し込んだあとにキャンセルしたら、お金は戻ってくるのでしょうか。公式サイトを読み進めると、ページによって説明が違って見えて、かえって迷ってしまうかもしれません。
この記事では、2026年9月5日時点の公式サイト(検定TOP・概要・Q&A・音楽技能検定規約・特定商取引法に基づく表記)で確認できた内容を、申し込む前に見ておきたい順に整理していきます。体験談ではなく、公式情報の整理です。
料金や規定は変わることがあるので、最終的な内容は申し込みの直前に公式で確かめてください。
ここで扱うのは、一般社団法人日本音楽協会(運営協力:株式会社フーフー)が実施する「音楽技能検定」です。名称がよく似た「日本音楽能力検定」という別団体(
ongaku-kentei.com)が存在しますが、運営は異なります。 この記事はclassicmusic.tokyoで実施されている音楽技能検定に限定します。検定はピアノ・ヴァイオリン・フルートの3部門があり、この記事は主にピアノ部門を扱います。
まず確認したい検定料の全体像
音楽技能検定の検定料は、次の3つの軸の組み合わせで決まります。
- 級:10級(入門)〜1級(難関音大合格レベル)
- 実技/学科:実技だけ受けるか、学科(楽典・聴音・リズム/視唱・初見視奏)もあわせて受けるか
- 会員区分:会員登録していない「基本」、正会員(個人または指導者)で10%引き、W正会員(個人・指導者両方)で15%引き
級が上がるほど、また会員登録の有無によって、金額の幅はかなり広くなります。まず自分が受けたい級と、実技だけか学科もかを決めてから料金表を見ると、迷わずに済みます。次の節で、級ごとの検定料を見ていきましょう。
級別の検定料(ピアノ部門・税込)
公式サイトの料金ページで確認できた検定料(基本・税込)は、次のとおりです(2026年9月5日時点)。
| 級 | 実技 | 学科 |
|---|---|---|
| 1級 | 28,600円(4曲) | 16,500円 |
| 2級 | 18,700円(2曲) | 14,300円 |
| 3級 | 12,100円/曲 | 12,100円 |
| 4級 | 11,000円/曲 | 11,000円 |
| 5級 | 10,450円/曲 | 10,450円 |
| 6級 | 9,350円/曲 | 9,350円 |
| 7級 | 8,800円/曲 | 8,800円 |
| 8級 | 8,250円/曲 | 8,250円 |
| 9級 | 7,700円/曲 | ー(学科の設定なし) |
| 10級 | 7,150円/曲 | ー(学科の設定なし) |
3〜10級は1曲ずつ受験日を分けることもできます。1級・2級は複数曲をまとめて演奏する形式のため、分割はできません。
9級・10級には学科の設定がなく、実技のみで受験する形になります。実技だけで受けるのか、学科もあわせて受けるのかで総額が変わるので、自分の目的にあわせて確認しておきましょう。
会員登録で検定料が変わる仕組み
日本音楽協会には有料の会員制度があり、会員登録をしていると検定料が割引になります。
- 正会員(個人または指導者):10%引き
- W正会員(個人・指導者の両方):15%引き
たとえば1級の実技(基本28,600円)は、正会員だと25,740円、W正会員だと24,310円になります。会員登録は義務ではなく、あくまで検定料を安くしたい場合の選択肢のひとつです。
一度エントリーしたあとに会員登録をしても、割引には対応してもらえません。
会員割引を使いたい場合は、申し込みより前に会員登録を済ませておく必要があります。複数回受験する予定がある人や、指導者として複数の生徒を受けさせる予定がある人は、先に会員登録しておいたほうが総額を抑えやすくなります。
支払い方法
音楽技能検定の支払い方法は、クレジットカード決済または銀行振込です。
銀行振込の場合、入金が確認できてから申し込みが完了する仕組みになっています。振込のタイミング次第では、希望していた会場・級が定員に達してしまう可能性もあるので、余裕を持って手続きしておくと安心です。
分割払いができるかどうかは、今回確認した公式ページの範囲では記載が見当たりませんでした。分割を希望する場合は、申し込む前にLINE公式アカウントで確認しておきましょう。
キャンセル・変更・返金で確認したいこと
ここが、この記事でいちばん丁寧に扱いたい部分です。
公式サイトを読んでいくと、キャンセル・変更・返金について、ページによって説明が食い違っていることに気づきます。順番に見ていきましょう。
Q&Aページと、正式な契約文書にあたる「音楽技能検定規約」には、次のように書かれています。
自己都合による取り消しについては、以下のように定めます。・申込み期間内:事務手数料3,800円および決済手数料330円、計4,130円を差引いた金額を返金します。・申込み締切り後:返金なし
つまりこの2つの文書では、申込み期間内であれば、手数料4,130円を差し引いたうえで返金されるという、具体的な例外が示されています。
ところが、検定TOPの概要ページには、次のように書かれています。
お申込後の級・課題曲・受験会場を含む内容の変更、および取り消し、返金はできません。
さらに、特定商取引法に基づく表記にも、次のように書かれています。
サービスの性質上、お客様のご都合によるキャンセル対応、返金処理はいたしかねますので、予めご了承ください。
この2つのページは、手数料を引いた返金という例外に触れず、「変更・取り消し・返金はできない」と言い切っています。 つまり、同じ公式サイトの中に、「返金される」という記載と「返金されない」という記載の両方が存在している状態です。
どちらが現行の運用なのかは、公開されている情報だけでは判断できません。
特商法表記と概要ページが「返金不可」と明記している以上、「手数料を引けば戻ってくるはず」と思い込んで進めるのは避けたいところです。申し込む前に、自分が申し込もうとしている級・日程について、返金・変更の扱いを直接確認しておくのが確実です。
問い合わせは、電話・メールでは受け付けておらず、LINE公式アカウントが窓口になっています。
なお、キャンセル自体の手続きは、Q&Aページに案内されている専用の「キャンセルフォーム」から行う形です。日程を変更したい場合も、いったんキャンセルしたうえで、あらためて新しい日程で申し込み直す流れになります。
公式サイトの中でページによって説明が分かれるのは、音楽技能検定に限った話ではありません。伝え方コミュニケーション検定でも、返金について商品ページと特定商取引法の表記とで説明が分かれているケースがあります。
だからこそ、「公式に書いてあるから」と一つのページだけを信じ込まず、自分が申し込む内容について直接確認しておくことが大切です。
合格基準・級の認定条件
実技・学科それぞれに、合格の目安となる点数(100点満点)が公式に示されています。
- 実技:1級80点、2〜3級75点、4〜10級70点
- 学科:60点以上(合計点で判定するため、1科目が0点でも合計60点以上なら合格)
級として認定されるには、実技と学科の両方に合格している必要があります(9級・10級は実技のみで認定)。
さらに、実技と学科の合格時期が3年以内であることも条件です。片方だけ先に合格して、もう片方をずいぶん後回しにしてしまうと、認定を受けられなくなる可能性があるので注意しておきましょう。
不合格だったときに確認したいこと
公式サイトには「合格するまで何度でもトライできる」という案内があります。心強く聞こえる一方で、注意しておきたい点もあります。
再受験する場合、検定料は毎回あらためて支払う前提になっています。 再受験だから安くなる、といった割引の記載は、今回確認した公式ページの範囲では見当たりませんでした。
「何度でも挑戦できる」という言葉だけを見て、追加費用がかからないと思い込まないようにしたいところです。落ちた場合にもう一度受けるつもりなら、その分の検定料もあらかじめ見込んでおくと、あとで慌てずに済みます。
申込みの流れ
申し込みは、次のような流れになっています。
- 会員登録・ログインをする(初めての場合はアカウント作成から)
- お申込みページから、受験する級・部門・会場を選ぶ
- 銀行振込の場合は入金確認後、クレジットカードの場合は決済後に申込み完了
申込みは先着順で、各会場は定員に達し次第、受付が締め切られます。 希望の会場・日程がある場合は、早めに申し込んでおいたほうが安心です。受験票は試験日の10日前からマイページで確認できます。
まとめ
音楽技能検定(日本音楽協会)は、級・実技/学科・会員区分の3軸で検定料が決まる仕組みです。公式の検定料表で確認できる範囲では、実技が7,150円(10級)〜28,600円(1級)、学科が8,250円(8級)〜16,500円(1級)という幅があります(いずれも基本・税込・2026年9月5日確認)。9級・10級には学科の設定がないため、学科の下限は8級の8,250円です。
支払いはクレジットカード決済または銀行振込です。
いちばん確認しておきたいのは、キャンセル・変更・返金について、公式サイトのページによって説明が食い違っているという点です。Q&Aと規約は「申込み期間内なら手数料を引いて返金」としていますが、概要ページと特定商取引法の表記は「返金できない」としています。
どちらが正しいと決めつけず、申し込む前にLINE公式アカウントで、自分が申し込む内容について直接確認しておくのが確実です。料金や規定は変わることがあるので、この記事で挙げた確認ポイントを公式サイトやLINE公式アカウントであらためて確かめてください。
確認に使った公式情報(2026年9月5日時点)
- 公式 検定TOP(ピアノ部門):https://classicmusic.tokyo/rd/
- 公式 概要:https://classicmusic.tokyo/rd/about/
- 公式 Q&A:https://classicmusic.tokyo/rd/qa/
- 公式 特定商取引法に基づく表記:https://classicmusic.tokyo/notation/